大手独立系自動車ディーラーの独AVAGホールディング（アウクスブルク）が8日発表した2010年8月通期連結決算の売上高は4.7％減の11億7,000万ユーロに後退した。買い替え奨励金終了の反動で新車販売が低迷したことが足を引っ張った。一方、経常利益は前年比29.2％増の1,150万ユーロとなり、06／07年度決算に次ぐ過去2番目の利益を確保。利益率は0.7％から1.0％に改善した。
\グループ全体の販売台数（新車、中古車の合計）は7万6,000台（6,000台減）。このうち新車が4万3,000台（7,000台減）、中古車は3万3,000台（1,000台増）だった。
\ドイツ国内の新車販売は3万5,000台となり、4年連続で1％の市場シェアを確保した。
\同社はリスクを分散するため事業の国際化やマルチブランド化を推し進めている。09/10年度には09年から取り扱いを開始したフォード車の販売拠点をドイツで12カ所、オーストリアで2カ所に増やした。また、国際化にともない企業形態を年内にもドイツ法に基づく株式会社（AG）から欧州会社（SE）に変更する方針だ。
\
