独自動車部品メーカーのマーレとベーアは15日、2010年通期決算で大幅増収を確保し、最終利益で黒字転換したと発表した。マーレのハインツ・ユンカー社長兼最高経営責任者（CEO）は今後について、計画通り2013年にベーアの過半数資本を取得することになると述べた。
\マーレは純損益で前年の3億7,900万ユーロの赤字から1億7,700万ユーロの黒字に転換させた。売上高では前年比36.2％増の53億ユーロを確保した。
\ユンカーCEOは今年の売上高目標として55億ユーロを挙げている。第1四半期（1～3月）の売上高は前年同期比25％増となり、目標達成に期待がかかる。アジア、南米市場での成長が追い風となる見通しだ。
\一方、ベーアも、純損益で前年の2億2,800万ユーロの赤字から6,000万ユーロの黒字を確保した。売上高は前年比36％増の33億ユーロに拡大した。今年第1四半期も前年同期比25％の増収となったことから、業績拡大に期待がかかる。
\マーレは2013年にベーアへの出資比率を現在の37％から51％に引き上げ、傘下に置く計画だ。両社は共同の生産拠点を設け、2012年にも生産を開始する予定で、新拠点としてインド、中国、メキシコ、東欧が候補に挙がっている。
\マーレはピストンシステムやシリンダー部品、吸排気系部品を得意とし、ベーアは主に乗用車および商用車向けの空調システムやエンジン冷却装置を生産している。
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