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2011/4/29

一般・技術・その他 (旧)

水素化マグネシウム分子による水素貯蔵システムモデルを研究

この記事の要約

オランダのフローニンゲン大学とドイツのデュースブルク・エッセン大学の研究チームはこのほど、少数の水素化マグネシウム(MgH2)分子で構成される粒子(クラスター)が水素貯蔵システムのプロセス研究で役立つとする研究成果をまと […]

オランダのフローニンゲン大学とドイツのデュースブルク・エッセン大学の研究チームはこのほど、少数の水素化マグネシウム(MgH2)分子で構成される粒子(クラスター)が水素貯蔵システムのプロセス研究で役立つとする研究成果をまとめた。研究成果は独化学誌『Angewandte Chemie』に掲載された。

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水素化マグネシウムは水素を取り込む性質があるが、水素の放出に300度を超える高温が必要であるほか、放出速度が遅い難点がある。

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研究チームは、8個の水素化マグネシウムとマイナスイオン(10個のH-イオン)で構成する1ナノメートル以下の小さなクラスターを作成。同クラスターが約200度で水素を放出する性質を持つことを発見した。今回の研究成果は実用化には至らないものの、分子レベルの研究がクラスターの分析を容易にすると指摘。水素貯蔵システムのプロセスを詳細に研究するためのモデルになるとしている。

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