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2011/5/20

企業情報 - 部品メーカー

コンティネンタル、タイヤ事業強化

この記事の要約

独自動車部品大手のコンティネンタルは、タイヤ事業を強化する。今後数年以内に米国やBRICs諸国を中心に10億ユーロ以上を投資して生産能力を拡張する。タイヤ需要が世界的に伸びているなか、ブリヂストンやミシュラン、グッドイヤ […]

独自動車部品大手のコンティネンタルは、タイヤ事業を強化する。今後数年以内に米国やBRICs諸国を中心に10億ユーロ以上を投資して生産能力を拡張する。タイヤ需要が世界的に伸びているなか、ブリヂストンやミシュラン、グッドイヤーなどの競合他社に後れをとっているため、欧州以外の市場で攻勢をかけ、シェアを奪回する考えだ。13日付独経済紙『ハンデルスブラット』が報じた。

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コンティネンタルのタイヤ事業は好調に推移しており、2011年1-3月期の営業利益は2億5,200万ユーロとなり、営業利益率で16%を確保した。

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同社のニコライ・ゼッツァー取締役(乗用車タイヤ事業担当)は「当社は以前から新興諸国のタイヤ事業に投資したかったが、収益を過去の債務圧縮に回さねばならなかった」と述べ、投資を先延ばししてきたことで競合に後れをとる事態になったとの考えを示した。同社は今後、ブラジル工場の生産能力を2015年までに現在の2倍に引き上げるほか、インドでは子会社を通して現地の乗用車タイヤメーカーを買収し、従来の商用車向けタイヤに加えて乗用車用タイヤの生産も開始する計画。ロシアでは現地工場の建設が進んでいる。また、中国では新たに建設した現地工場が近日中に稼働する予定だ。米国事業の強化も視野に入れており、5億ユーロを投資して既存工場の生産能力を引き上げるほか、新工場の建設も検討しているとした。

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