仏タイヤ大手のミシュランは同社が主催するイベント「ミシュラン・チャレンジ・ビバンダム」で自己修復タイヤなどの新技術を発表した。
\自己修復タイヤは、タイヤがパンクした際の空気漏れを防ぐ仕組み。従来はタイヤの穴をふさぐために液状のシーリング材を使っていたが、新技術ではタイヤに使用されている固形のゴム化合物を採用した。従来の自己修復タイヤでは転がり抵抗が悪化する問題があったが、新技術では通常通りの転がり抵抗を維持できる利点があるという。同社では、先進国に比べ道路事情が悪くパンクの頻度が高い新興国市場で特に高い需要があると見込んでいる。
\トラック用タイヤでは、タイヤの負荷能力を5トンに引き上げる研究に取り組んでいる。負荷能力の向上により、例えば、車軸を3本から2本に減らすことができ、車体重量を1トン削減できると見込んでいる。
\このほか、乗用車用タイヤでは、高さを増やして幅を狭くするデザインにより、空気抵抗を低減するコンセプト「トール&ナロー」を研究している。
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