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2011/5/27

一般・技術・その他 (旧)

トヨタ、プラグインハイブリッド車の実証試験の経過を報告

この記事の要約

トヨタ自動車はこのほど、フランスの電力公社(EDF)やストラスブール市の協力を得て実施している「プリウス」のプラグインハイブリッド車を使用した実証試験の経過を報告した。2010年5月の開始から1年を経たため利用状況や今後 […]

トヨタ自動車はこのほど、フランスの電力公社(EDF)やストラスブール市の協力を得て実施している「プリウス」のプラグインハイブリッド車を使用した実証試験の経過を報告した。2010年5月の開始から1年を経たため利用状況や今後の課題などをまとめた。

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これによると、1年目の平均走行距離は1万9,000kmで、フランスのドライバーの平均1万3,000kmを上回った。一方、1回当たりの平均走行距離は13.9kmだった。

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大半のドライバーは毎日充電しており、96%は自宅や職場など私有の充電設備を利用していた。特に職場で充電する人が多いという。充電のピークは職場に到着する8時頃と帰宅する19時頃であることも分かった。公共の充電スタンドは無料で充電できるが、利用者は少なかった。

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同プロジェクトの実施期間は3年。今後は、充電する時間帯を分散するための取り組みや、充電時間を予約するシステムの実用試験、公共の充電スタンドの場所や使い方などの情報を発信して利用率を高める取り組みを強化する。

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今回のプロジェクトには、ストラスブールにある30の公共機関や民間企業が参加。70台のプラグインハイブリッド車が投入されている。EDFは計145カ所に充電ステーションを設置した。内訳は、参加企業の私有地が75カ所、ドライバーの自宅が43カ所、公共の駐車場が19カ所、公共の道路が8カ所となっている。

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