中国自動車大手の長城汽車は6月18日付のプレスリリースで、イタリアから小型ピックアップトラック「ウィングル(風駿5)」の大型受注を獲得したと発表した。今年11月までに計2,000台を輸出する契約で、天津港からこのほど最初の343台を輸出した。
\イタリアへ輸出する風駿5は、欧州連合(EU)の総合車両型式認定(WVTA)を取得したモデルで、欧州の排ガス基準「ユーロ5」もクリアしている。
\同社はこれまでにもピックアップトラックを欧州に輸出した実績を持つが、今回は初めてディーゼルエンジン搭載モデルも輸出する。2,000台の受注のうち、ガソリン車は300台、残り1,700台がディーゼル車になるという。
\同社は今回の受注獲得を受けて、ディーゼル車のシェアが高い欧州市場での事業拡大に意欲を示している。
\6月21日付の自動車業界ニュースサイト『オートモーティブ・ワールド』によると、中国の『南方日報(NanFang Daily)』紙は、長城汽車がブルガリアに建設中の工場を年内に稼働させる予定であると報じている。同工場の生産能力は年5万台で、風駿5など3モデルをノックダウン生産する計画という。
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