仏自動車工業会(CCFA)が1日発表した同国の2011年6月の乗用車新車登録は、21万236台となり、前年同月に比べ12.6%減少した。販売低迷は政府による新車への買い替え奨励金制度が終了したことが主因。1~6月の累計では前年同期比1.0%増の122万5,148台だった。
\前年実績を下回るのは4月から3カ月連続。政府の支援制度は2010年12月に終了したものの、同制度の利用者は今年3月末まで新規登録手続きが認められていた。
\6月単月のブランド別の登録台数を見ると、フランス勢はプジョーが9.1%減の3万7,411台、シトロエンも7.2%減の3万2,810台と振るわなかった。ルノーは25.9%減の3万8,919台と大幅に後退。ルノーのルーマニア子会社のダチアも44.0%減の6,761台と大きく落ち込んだ。
\国外ブランドで販売が最も多いフォルクスワーゲンは13.5%減の1万4,362台と振るわなかった。ドイツメーカーではBMWも14.1%減の4,445台に落ち込んだ。一方、アウディ(5,822台、18.4%増)とメルセデス・ベンツ(5,859台、25.8%増)は2ケタ増を確保し、明暗を分けた。
\日本メーカーでは、トヨタ(レクサスを除く)が13.7%減の5,155台。日産(インフィニティを除く)は9.3%増の6,432台とプラス成長を確保した。
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