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2011/7/8

総合 – 自動車産業ニュース

独乗用車新車登録、6月は0.3%減

この記事の要約

ドイツ連邦陸運局(KBA)が4日発表した同国の6月の乗用車新車登録は、28万8,382台となり、前年同月に比べ0.3%減少した。1~6月の累計では前年同期比10.5%増の162万2,579台に拡大している。\ 独自動車工 […]

ドイツ連邦陸運局(KBA)が4日発表した同国の6月の乗用車新車登録は、28万8,382台となり、前年同月に比べ0.3%減少した。1~6月の累計では前年同期比10.5%増の162万2,579台に拡大している。

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独自動車工業会(VDA)のマティアス・ヴィスマン会長は6月の低迷について、営業日が前年同月に比べ2日少なかったことが主因と説明。上半期では約10%増を確保しており、今後も成長基調にあるとした。VDAは通期の乗用車新車登録が310万台を超えると予想している(2010年:291万6,260台)。

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1~6月の新車登録をメーカー別に見ると、最大手のフォルクスワーゲン(VW)は8.3%増の35万4,037台に拡大。ドイツメーカーではポルシェ(26.4%増)やフォード(17.1%増)、オペル(15.9%増)が好調だった。

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国外ブランドではルノー/ダチアが8万1,061台(7.4%増)で最も多かった。2位のシュコダは7万4,731台(10.6%増)、3位はフィアット(4万5,283台、4.2%増)、4位は現代自動車(4万4,993台、25.2%増)となり、僅差でプジョー(4万4,762台、1.6%減)が続いた。

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日本メーカーでは、三菱自が52.1%増、日産/インフィニティが22.3%増と大幅な伸びを示したほか、スバル、スズキ、トヨタ/レクサスも2ケタ増を確保した。一方、ダイハツ、ホンダ、マツダは前年実績を下回った。

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1~6月の乗用車新車登録のうち、電気自動車は1,275台、ハイブリッド車は5,869台となり、両カテゴリーの車両が全体に占める割合は0.4%にとどまった。ディーゼル車の割合は46.1%。走行1キロメートル当たりの二酸化炭素(CO2)排出量は平均で147.6グラムだった。

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■ 国内生産・輸出は通期で過去最高を更新の見通し

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VDAによると、1~6月のドイツメーカーの輸出台数は前年同期比6%増の約230万台に拡大した。同期の国外受注は13%増と好調で、VDAは通期の輸出が450万台を超え、2008年の過去最高を更新すると予想している。国外市場では特に中国、米国市場での販売が好調という。

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1~6月のドイツメーカーの国内乗用車生産は約300万台となり、前年同期を5%上回った。工場の稼動率は89%と高く、乗用車に限定すると92%に達しているという。

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VDAは今後について、国内生産の成長は鈍化するものの、高水準を維持するとの見通しを示している。通期の乗用車生産は590万台を超え、過去最高を記録すると予想している。

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