仏自動車部品大手ヴァレオは6月30日、日本の同業ナイルスの買収手続を完了したと発表した。
\ヴァレオは2月にナイルスを買収することで米投資ファンド運営会社リップルウッドの持株会社であるRHJインターナショナルおよび日産自動車と合意した。取引金額は3億1,300万ユーロだった。
\ナイルスは1954年の創業。自動車用スイッチを主体に電装部品の開発・生産を手掛けている。2010年の売上高は42億円だった。海外では北米、タイ、台湾、中国の生産拠点に加え、北米に開発・販売拠点、欧州に販売拠点を持っている。
\ヴァレオのアシェンブロワ最高経営責任者(CEO)は、「アジアは自動車産業にとってキーマーケットだ」と指摘。ナイルスの買収により、日本では日産をはじめとするメーカーからの受注拡大が期待でき、中国、タイなどのアジア諸国でプレゼンスを高めることができると説明した。
\ヴァレオはアジアで29カ所の生産拠点と12カ所の研究開発センターを持ち、1万2,200人を雇用している。
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