独自動車部品メーカー、マーレ(シュツットガルト)のハインツ・ユンカー社長は6月28日、独dpa通信に対して今年1-6月期(上半期)の売上高が前年同期比20%増の30億ユーロに拡大するとの見通しを明らかにした。受注は好調に推移しており、下半期も同様のペースで成長することが見込まれるとした。
\マーレは4月時点で、11年通期は「前年比5%以上の増収」と予測しており、これまでのところ予測を上回るペースで売上が伸びている。ただ、日本市場ではさきの大震災により生産縮小を余儀なくされている。同社の日本の生産・開発拠点は全て東京以北にあり、業績に影を落とすことは避けられない見通しだ。
\同社はまた、10年に資本参加した独同業ベーアの買収に向けた動きを加速している。同社は現在、ベーアに37%出資しているが、2013年1月までに出資比率を過半数に引き上げて子会社化する計画。ベーアは10年決算で3期ぶりに黒字に転換するなど業績が回復しており、ユンカー社長によると上半期決算ではマーレと同様の好業績を達成したとしている。
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