ダイムラーとボッシュ、EV向け電気モーターの生産で合弁事業

独自動車大手のダイムラーと同国の自動車部品最大手のボッシュは14日、電気自動車(EV)向けの電気モーター(トラクションモーター)を開発・生産する合弁会社を折半出資で設立する契約に調印した。2012年から生産を開始し、ダイムラーの乗用車に供給するほか、ボッシュを通して外部にも販売する。同合弁会社では2020年までに100万基以上の生産を見込んでいる。カルテル当局の認可が得て、契約は正式に成立する。

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合弁会社の社名はEM-motiveで、両社から派遣する同等の立場の社長2人が統括する。従業員数は約100人で、第4四半期(10~12月期)にも業務を開始する予定。

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電気モーターの生産は、独中北部にあるボッシュのヒルデスハイム工場で行う。ボッシュは同工場ですでに電気モーターを生産している。これに対し、研究開発拠点は両社の本社があるシュツットガルト近郊に置く方針。

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両社は合弁会社の設立により、それぞれのノウハウを持ち寄り、競争力の高い電気モーターの開発・生産を目指す。電気モーターは、純粋な電気自動車のほか、燃料電池車や発電用の内燃エンジンを搭載したレンジエクステンダー(航続距離延長装置)モデルなどにも供給する計画という。

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合弁会社の製品は、ダイムラーの乗用車では高級車ブランドのメルセデス・ベンツと超小型車ブランドのスマートに供給される。最初は、2012年春に発売予定のスマートのEV「スマート・フォーツー・エレクトリック・ドライブ」に搭載される予定。

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