独自動車部品大手のZFフリードリヒスハーフェンは8日、独軽金属部品メーカー、ホンゼルのニュルンベルク工場を買収すると発表した。これにより、乗用車向け自動変速機(AT)の安定供給を確保するほか、軽量部品製造の競争力を強化する。同取引の成立にはカルテル当局の認可が必要となる。
\ホンゼルのニュルンベルク工場では、乗用車用変速機向けにアルミニウムやマグネシウム製のケースや部品を生産している。同工場の規模は売上高で約1億5,000万ユーロ。うち、約3分の2をZFグループとの取引が占めている。ボッシュは同工場の従業員約750人および契約社員約150人を全て引き受ける。また、その他の取引先への供給を継続すると説明している。
\ZFは昨年11月にもホンゼルからフランス子会社のFonderie Lorraineを取得した。同子会社は乗用車用変速機向けの部品やケースを生産し、ZFが大口顧客で売上高の約9割を占めていた。
\ホンゼルは昨年10月に会社更生手続きの適用を申請し、今年5月にカナダの自動車部品メーカーMartinreaとオーストラリアの投資会社アンカレジが同社を買収することが決まった。
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