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2011/7/29

総合 – 自動車産業ニュース

英でEV販売が低迷・エコカー補助金も効果薄

この記事の要約

英政府のエコカー補助金制度「プラグインカー・グラント」を利用して2011年4-6月期に購入された電気自動車(EV)やプラグイン型ハイブリッド車(PHV)は215台と、前期(1-3月期)の465台の半分以下にとどまったこと […]

英政府のエコカー補助金制度「プラグインカー・グラント」を利用して2011年4-6月期に購入された電気自動車(EV)やプラグイン型ハイブリッド車(PHV)は215台と、前期(1-3月期)の465台の半分以下にとどまったことが、自動車団体のRAC財団の調べで明らかになった。

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今年1月から実施されているプラグインカー・グラントは、二酸化炭素(CO2)排出量が走行距離1キロメートル当たり75グラム未満の超低炭素車の購入者に対して最高5,000ポンドを支給するというもので、三菱自動車の「i─MiEV」、ダイムラーの「スマート・フォーツー エレクトリック ドライブ」、プジョーの「iOn」、シトロエンの「C-ZERO」、日産自動車の「リーフ」などが対象車種となっている。

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RAC財団によると、英国の自動車保有台数が2,800万台なのに対し、超低炭素車の登録台数は、プラグインカー・グラントを通して購入された680台を含め2,500台足らずと極めて少ない。RAC財団の代表を務めるスティーブン・グレイスター教授は、「英国内の2,800万台の自動車が本当の意味でグリーンになるまでの道のりは遠い。補助金制度を活用しても、EVは同様のクラスのガソリン車やディーゼル車と比べてきわめて割高だ」と述べ、価格がEV普及のハードルになっていると指摘。ルノーが実施しているバッテリーのリース方式の導入など、ユーザーの初期負担を抜本的に軽減する方策を検討する必要があるとの認識を示した。

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