英石油大手のBPがバイオエタノールの混合比率を10%に引き上げたガソリン「E10」の価格を引き上げる方針を発表したことを受けて、ドイツのバイオ燃料産業連合会(VDB)が反発している。
\ドイツでは今年1月からE10の販売を開始したが、エンジンの故障などを心配するドライバーが多く販売が低迷している。石油業界は販売した燃料のうち、エネルギー換算でバイオ燃料の混合比率が6.25%に達しないと制裁金を科せられることから、BPはE10の販売不振により、今年は同目標の達成が困難になったとして、制裁金の負担(3億~4億ユーロ)を販売価格に転嫁する方針を発表した。
\これに対し、VDBは、現時点ですでに今年の目標を達成できないと判断するのは時期尚早であり、バイオディーゼルの販売増などで対応できると反論、E10を理由に増益を確保しようとしていると批判している。
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