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2011/9/30

企業情報 - 部品メーカー

日清紡、TMDフリクションを買収

この記事の要約

日清紡ホールディングスは9月26日、自動車ブレーキ用摩擦材メーカー大手のTMDフリクション(本社:ルクセンブルク)を買収すると発表した。買収金額は4億4,000万ユーロ。規制当局の認可を得て取引は成立する。両社は事業地域 […]

日清紡ホールディングスは9月26日、自動車ブレーキ用摩擦材メーカー大手のTMDフリクション(本社:ルクセンブルク)を買収すると発表した。買収金額は4億4,000万ユーロ。規制当局の認可を得て取引は成立する。両社は事業地域や製品の重複が少なく、国際事業の展開や製品ラインアップを大幅に強化することができる。買収後の自動車ブレーキ用摩擦材の市場シェアは約15%となり、世界最大手に躍進する。

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日清紡はグローバル戦略の強化を進める中、円高を好機に、新興国拠点への投資拡大や国外における買収の準備を進めてきた。今回の取引では、TMDに出資する英投資会社のパンプローナ・キャピタルパートナーズとTMDの経営陣からTMDの発行株式の全て取得し完全子会社にする。

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日清紡のブレーキ事業(日清紡ブレーキ・グループ)はアジア諸国と北米に工場を持ち、日系および韓国系自動車メーカーに主に製品を供給している。一方、TMDフリクションは欧州、中国、南米に工場を持ち、欧州メーカーを主要顧客とする。また、日本と欧州市場では摩擦材に使用する材料が異なり、技術面でも補完性が高い。さらに、TMDが展開する交換部品事業は、日清紡が本格参入していない分野であるため、事業拡大の余地は大きいと見込んでいる。

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