欧州議会は9月27日、2020年までに交通事故による死亡者を半減させるため、自動車にアルコール・インターロック装置の搭載を義務付けることや、欧州連合(EU)域内に共通の速度制限を設けることなどを盛り込んだ決議を採択した。
\決議は、20年までに交通事故の死亡者数を10年比で半減、重傷事故を40%減、子供の死亡事故を60%減とすることを提唱。欧州委員会は昨年、交通事故死削減に向けた交通安全対策の包括戦略をまとめたが、欧州議会は、目標を達成するにはより踏み込んだ内容の行動計画が必要と強調。欧州委に今年末までに計画をまとめるよう求めた。また、具体的な方策として◇アルコールを検知するとエンジンが始動しないアルコール・インターロック装置の搭載を義務付けるとともに、職業運転手と運転初心者にはゼロトレランス方式を採用する◇EU域内で市街地の速度制限を時速30キロに統一する◇交通事故の自動通報システム「eコール」の導入◇交通規則や交通標識の域内共通化◇2014年までに交通安全問題担当の調整官ポストを設ける――などを提案している。
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