欧州自動車産業情報、メーカーの動向、最新技術の情報を配信

2011/10/7

総合 – 自動車産業ニュース

欧州のEV普及、2022年ごろに=E&Y調査

この記事の要約

欧州の電気自動車(EV)販売は、2022年までにクリティカル・マス(商品・サービスが市場に定着するかどうかの分かれ目となる規模)に到達する見通しであることが、アーンスト・アンド・ヤング(E&Y)9月29日発表し […]

欧州の電気自動車(EV)販売は、2022年までにクリティカル・マス(商品・サービスが市場に定着するかどうかの分かれ目となる規模)に到達する見通しであることが、アーンスト・アンド・ヤング(E&Y)9月29日発表した調査報告書で明らかになった。

\

E&Yの「ヨーロピアン・アートモーティブ・サーベイ 2011」は、欧州の自動車関連企業300社の幹部を対象としたアンケート調査の結果をまとめたもの。これによると、EVがマスマーケットに最も早く到達する国・地域として欧州を挙げた回答者は全体の52%を占め、中国(39%)、日本(37%)が次いだ。到達時期については、9%が2015年と回答し、19%は2025年以降と答えた。

\

EV普及のハードルについては、「航続距離の不足」が65%で最も多く、「充電スタンドの不足」(57%)、「価格の高さ」(55%)、「日常的な利用に向いていない」(30%)が続いた。また、EV普及の弾みをつけるには、政府の支援が必要であると答えた人は91%にのぼった。

\

今後の自動車市場の動向についての質問では、今後1年間で市場の成長が期待できる国・地域として中国を挙げた人が71%と最多で、中東欧(57%)、ロシア(52%)、インド(51%)と、新興国需要に期待する声が多かった。一方、北米と答えたのは5%にとどまった。乗用車のカテゴリー別見通しでは、小型車の成長が有望とする回答が80%近くとなり、ミドルクラス(64%)、アッパークラス(52%)を上回った。ラクジュアリー車に関しては、19%が中期的に成長を見込む一方で、横ばいあるいは減少という回答が29%だった。

\
COMPANY |
CATEGORY |
KEYWORDS |