米自動車部品大手のデーナ・ホールディング・コーポレーションは6日、独ボッシュグループの駆動制御装置子会社であるボッシュ・レックスロスと、折半出資で合弁会社を立ち上げたと発表した。オフハイウェイ車両(公道を走らない建機など)向けの油圧・機械式可変変速機(HVT)を開発・生産する。主に、出力が360馬力(270kW)以下の建機や運搬機、林業用の車両向けにHVTを販売していく計画としている。
\合弁会社の社名はデーナ・レックスロス・トランスミッション・システムズとし、本社はイタリアのアルコに置く。HVTは燃費が良く、二酸化炭素(CO2)排出量を削減できるほか、車両の生産効率が向上する利点がある。HVTを搭載したフロントエンド・ローダー(車体の前にショベルがついているタイプの車両)の実用試験では、従来のトルクコンバーターを搭載した車両に比べて、燃費が20%以上改善したという。
\合弁会社では、デーナが駆動系システムに関する技術や生産ノウハウを投入する一方、ボッシュ・レックスロスは油圧システムや制御システムに関する技術を提供する。
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