欧州自動車工業会(ACEA)がまとめた経済報告によると、欧州連合(EU)における2010年の自動車輸出高は約833億ユーロとなり、前年の約526億5,000万ユーロから大きく改善した。輸入高は約262億ユーロで、前年の約253億ユーロを若干上回った。自動車貿易収支は、2009年が273億ユーロの黒字にとどまり、1999年以降で、最低の水準に落ち込んでいたが、2010年は約571億ユーロに大きく回復した。
\ \EUからの乗用車の輸出先(金額ベース)は、北米自由貿易協定(NAFTA)圏が29.3%で最も多い。以下、中国(15.9%)、欧州自由貿易連合(EFTA)(10.5%)が続く。
\ \一方、輸入では日本からが33.3%と最も多く、EUの対日本貿易収支は35億ユーロの赤字だった。このほか、インド(11億ユーロの赤字)、韓国(8億ユーロの赤字)との自動車貿易収支でも赤字を計上した。
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