英国では今年1月から電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHV)、燃料電池車などの低公害車の購入補助金制度「プラグインカー・グラント(PICG)」が実施されているにもかかわらず、低公害車の販売が低迷している。
\交通省(DfT)のまとめによると、PICGを利用して購入された低公害車は1-3月期に465台、4-6月期に215台、7-9月期に106台と政府の予想を大きく下回っており、PICGの需要喚起効果に疑問の声も挙がっている。ただ、英国では来年早々にシボレー「ボルト」、オペル「アンペラ」が、トヨタ「プリウス」も来春にそれぞれ発売される予定となっており、これらの新モデルが低公害車への消費者の関心を高め、需要拡大につながるとの期待もある。
\PICGは、二酸化炭素(CO2)排出量が走行距離1キロメートル当たり75グラム未満の超低炭素車の購入者に対して最高5,000ポンドを補助するというもので、今のところ三菱自動車の「I-MiEV」、ダイムラーの「スマート・フォーツー エレクトリック ドライブ」、プジョーの「iOn」、シトロエンの「C-ZERO」、日産自動車の「リーフ」の5車種が対象となっている。政府はPICGに4,300万ポンド、8,600台分の予算を計上している。
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