09年の倒産後、経営再建を果たした独自動車部品・センサーメーカーのパラゴン(デルブリュック)は、広い分野のニーズをカバーする総合的なテクノロジー企業へと脱皮することを目指している。特に注力するのはエレクトロモビリティの分野という。同社のクラウスディーター・フレアス社長が10月31日付業界紙『アウトモビールボッヘ』の中で明らかにした。
\パラゴンは空調システムや空気質センサーのほか、パワートレイン、音響、コクピット、ステッピングモーター、メディアインターフェース、操作システム向けのソリューションを提供している。
\フレアス社長は「我々は、従来のマンマシンインターフェース事業にとどまらず、効率改善技術の開発にも取り組む」と強調。また、市場が限られている操作システム事業からは撤退する方針も明らかにした。
\同社は総合テクノロジー企業への第一歩として、ロータリーエンジン(または水素ロータリーエンジン)向けのレンジエクステンダーを複数のパートナー企業と共同で開発した。また、電気自動車が冷暖房を使用すると航続距離が大きく落ちるという問題を解決するため、ロータリーエンジンと連結する空調コンプレッサーも開発し、エアコンの電力消費を効率化することで航続距離を延ばせるようにした。
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