独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)のスペイン子会社セアトは9日、プラグインハイブリッド車「レオン・ツインドライブ・エコモーティブ」と電気自動車「アルテアXLエレクトリック・エコモーティブ」を発表した。プラグインハイブリッド車は2015年、電気自動車は翌年の2016年に発売する計画で、量産化に向けて、カタルーニャとマドリードにある公的機関の協力を得て両モデルを実証試験する。
\「レオン・ツインドライブ・エコモーティブ」は、電気モーター単独での航続距離が52キロメートル(km)、最高時速は120km。電気モーターとガソリンエンジンの両方を組み合わせたハイブリッドシステムでは、走行100 km当たりの燃費が1.7リットル、二酸化炭素(CO2)排出量は走行1 km当たり39グラム、最高速度は時速170 kmとなる。
\独業界誌『ATZ online』(電子版)によると、同モデルは1.4リットルのTSIエンジン(出力85kW)を搭載。電気モーターを合わせたシステム全体の出力は120kWとなり、航続距離は最大900 km。バッテリー(容量:12kW時)はトランクルームの下に配置されている。
\「アルテア XL エレクトリック・エコモーティブ」の出力は115hp(85kW)、トルクは270Nm。航続距離は135kmで、最高速度は時速135km。バッテリー(容量:26.5kW時)は後部座席およびトランクルームの下に配置される。パワーエレクトロニクスや駆動装置はフロントのボンネットの下に配置されるため、車内空間は広く、家族のほか、タクシー、配送業務車などにも適しているという。屋根に設置された太陽光発電システムにより、停止中に車内の空気を再循環し、発進後の空調システムの負荷を軽減し、燃費を改善する。
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