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2011/11/18

企業情報 - 自動車メーカー

ポルシェ、小型モデルの生産に慎重姿勢=FTD紙

この記事の要約

独高級スポーツカーメーカーのポルシェは、「ボクスター」の下位モデルに位置づける2人乗りの小型車の生産に慎重な姿勢を示している。業界では年内にも最終決定されるとみられていたが、同社のマティアス・ミュラー社長は14日付けの『 […]

独高級スポーツカーメーカーのポルシェは、「ボクスター」の下位モデルに位置づける2人乗りの小型車の生産に慎重な姿勢を示している。業界では年内にも最終決定されるとみられていたが、同社のマティアス・ミュラー社長は14日付けの『フィナンシャルタイムズ(ドイツ版、FTD)』紙に対し、「近く決定する見通しだが、来年になる可能性も十分にあり得る」との見解を示した。

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ポルシェは現在、最上級スポーツ車「911」、スポーツ車「ボクスター」、スポーツ多目的車(SUV)「カイエン」、高級セダン「パナメーラ」の4シリーズを生産。5番目のシリーズとして小型SUV「Cajun(ケイジャン)」を計画している。

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ポルシェは販売台数を現在の約10万台から2018年までに20万台に引き上げる目標を掲げる。ミュラー社長はFTD紙に対し、「同目標の達成は新型911やケイジャンの市場投入、新興国市場での成長、販売網の拡大などで達成できる」と述べ、小型モデルの投入は急務ではないことを示唆した。

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小型モデルの投入により、ポルシェは新たな顧客層を獲得できる一方、利益率が低下する恐れがある。ミュラー社長は最終決定に向けて、「利益率と雇用確保を優先する」と述べたうえで、まずは全体のラインアップに調和するかどうかや、開発および生産能力の余力を検討する必要があるとし、慎重に検討する姿勢を示した。

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