自動車の排気系部品や暖房システムを製造する独エーベルスペッヒャーは10日、英ホールディング会社のHexadexと合弁事業に関する契約を締結した。Hexadex傘下にあるスウェーデンの排気系部品メーカーSwenoxにエーベルスペッヒャーが過半数出資するもので、エーベルスペッヒャーは今回の資本参加を通して商用車向けの排ガス浄化装置事業を強化する。
\Swenoxは中・大型トラックやバスの排気系部品を製造している。従業員数は約570人で、2010年の売上高は約4,000万ユーロ。スウェーデンのニュヒェーピングに本社を置き、イエーテボリに技術開発(R&D)センターを持つ。
\今回の契約では、エーベルスペッヒャーがSwenoxに76%を出資し、Hexadexも引き続き24%を出資することで合意した。特にイエーテボリのR&Dセンターは、エーベルスペッヒャーの今後の事業展開で重量な役割を担うと期待している。
\Hexadexは個人保有のホールディング会社。Swenoxのほかにも英国のステンレス製排ガスシステムメーカーEminoxや、ステンレス製V型クランプ金具やTボルトバンドクランプなどを生産するTeconnex、ディーゼル微粒子除去装置(DPF)の浄化システムメーカーであるCeramexなどを傘下に持つ。
\エーベルスペッヒャーは排気系部品や暖房・空調システム、電子部品などを生産し、欧州のほか、北米やアジアにも顧客を持つ。従業員数は約5,600人、2010年の売上高は約19億ユーロだった。
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