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2011/11/25

総合 – 自動車産業ニュース

英国は先進バイオ燃料生産への投資を=英研究所が提言

この記事の要約

欧州連合(EU)は、交通・運輸部門におけるバイオ燃料の比率を2020年までに10%とするよう加盟国に求めている。英国立非食品作物センター(NNFCC)は、英交通省(DfT)の委託でこのほどまとめた調査報告書の中で、英国は […]

欧州連合(EU)は、交通・運輸部門におけるバイオ燃料の比率を2020年までに10%とするよう加盟国に求めている。英国立非食品作物センター(NNFCC)は、英交通省(DfT)の委託でこのほどまとめた調査報告書の中で、英国はこの目標を達成するため、先進バイオ燃料の生産に大規模な投資を行う必要があるとの見解を示した。

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現在普及しているバイオ燃料の大半がトウモロコシやサトウキビなどを原料としている。NNFCCは、こうした従来型のバイオ燃料には食料と競合する問題があり、利用可能性に限界があると指摘。このため、20年までに交通・運輸部門における従来タイプのバイオ燃料が占める割合は3.7~6.6%にとどまると予測している。バイオ燃料比率10%という目標を達成するためには、木質バイオマスや家庭ごみ・事業ごみを利用した先進バイオ燃料の生産に力を入れる必要があると提言している。NNFCCの試算によると、良好な経済条件のもとで政府が積極的に支援を行えば、先進バイオ燃料の比率を20年までに最大で4.3%に引き上げることが可能だが、そのためには、木質バイオマスが100万トン、小麦(バイオブタノール)が200万トン、家庭ごみ・事業ごみが440万トン必要となるという。先進バイオ燃料の利用を促進することによって、英国の二酸化炭素(CO2)排出量を最大で年間320万トン削減することができ、プラントの建設で建設業界に6,000人の雇用を創出し、さらにプラントの運営などで2,000人の雇用が生まれるとしている。

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