独自動車部品大手のボッシュと独充電プラグメーカーのメネケスはこのほど、電気自動車やハイブリッド車の充電インフラとITネットワークの連携において協力することで合意した。
\メネケスが充電プラグや充電スタンドに関するノウハウを提供する一方、ボッシュは子会社のボッシュ・ソフトウエアイノベーションズを通してオープンシステムベースの充電インフラの制御システムやネットワーク技術を提供する。同システムを通して充電スタンドや車両の管理のほか、支払いやルート検索など付加価値のある新たなサービスなどを提供できる。
\ボッシュはプラットフォームをオープンシステムとすることで、他社が様々なサービスを提供できるようにする。同様のITシステムはシンガポールで実用試験を実施している。
\ボッシュは自動車や機械、電子機器のネットワーク化に今後、需要があると見込み、2010年に、独ソフトウエア・システムハウスのイノベーションズソフトウエアテクノロジーを買収。今年初めから社名をボッシュ・ソフトウエアイノベーションに変更して、ボッシュのグループ会社として事業を展開している。
\また、今年はベルリンのソフトウエア会社Inubitを傘下に収め、競争力をさらに強化。ネットワーク分野では、英携帯電話大手のヴォーダフォンと提携している。
\一方、メネケスはアーヘンの「Smart Wheels」プロジェクトや、ハンブルクのモデル地域のプロジェクトに参加するなど国内約250カ所に充電スタンドを整備している。ウルムで実施する電気自動車を使ったダイムラーのカーシェアリングプロジェクト「Car2go」にも約50カ所に充電スタンドを整備する。同社の充電スタンドは次世代送電網(スマートグリッド)に対応した計測・通信技術を装備している。
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