半導体大手NXPは14日、アイドリングストップ機能搭載車やハイブリッド車に向けに次世代オーディオパワーアンプを開発したと発表した。開発したのはD級アンプの「TDF8530」とAB級アンプ「TDF8546」の2モデルで、エンジン再始動時のオーディオ機器の音切れを防ぎ、音楽を快適に楽しむことができる。
\エネルギー効率の改善やCO2排出削減に対する関心の高まりを受けて、アイドリングストップ機能を搭載した自動車が増えている。アイドリングストップは燃費改善に役立つ一方、エンジン停止・再始動時にバッテリーのみが電力を供給するため、電装品への供給電圧が6Vまで降下することがある。このため、低電圧に対応していないオーディオシステムはエンジン停止・再始動のたびに音途切れが起こる問題があった。
\「TDF8530」はクオードD級アンプで、電圧は6~24ボルトまで対応。チャンネル単位の出力は72W。「TDF8546」はクオードAB級アンプで、対応電圧は6~18ボルト。出力は4×25ワット。エネルギー効率が非常に高く、他社の競合製品に比べてエネルギー損失が17%少ないという。
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