独自動車部品のロバート・ボッシュはエレクトロモビリティ関連事業で2015年頃から利益を確保できると見込んでいる。2011年通期の当該分野の売上高は約1億4,000万ユーロとなる見通し。11月30日付けの独業界紙『オートモビルボッヘ』(電子版)が報じたもので、同社のフランツ・フェーレンバッハ社長が従業員向けの社内紙で明らかにした。
\ボッシュはエレクトロモビリティ関連事業として、パワーエレクトロニクスやリチウムイオン電池、ハイブリッドシステム用の電気モーターを開発・生産している。リチウムイオン電池では韓国のサムスンSDIとの合弁会社SBリモーティブを通して事業を展開、電気自動車用の電気モーターでは、ダイムラーと合弁会社を設立した。
\ボッシュのベルント・ボーア取締役が社内紙で明らかにしたところによると、ボッシュは2013年までに自動車メーカー12社から20件のプロジェクトを受注している。リチウムイオン電池については、欧州に第2工場を建設するかについて2012年に決定する見通しという。SBリモーティブは現在、韓国の蔚山(ウルサン)に工場を持つ。
\ただ、『オートモビルボッヘ』紙によると、同社は2020年まではハイブリッド車を含めると世界の新車の95%以上がまだディーゼル車またはガソリン車であると予想している。内燃エンジンの燃費改善に寄与する技術の需要拡大を見込んでおり、同社のガソリン燃料直噴システムの販売は2010~2013年に3倍に、ディーゼルエンジンのコモンレール燃料噴射システムの販売は2015年まで毎年10%以上伸びると予想しているという。
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