ATLAS-L4

自動運転トラックに関する産学連携プロジェクト。高速道路上の物流センターの間を自動運転機能「レベル4(L4)」を搭載したトラックで走行する技術の研究開発に取り組む。産業界、学術界、交通インフラの運営会社などが協力し、2020年代の半ばまでに公道の高速道路を走行する自動運転トラックの輸送・物流コンセプトの開発を目指す。

当該プロジェクトはドイツ連邦経済・気候保護省の支援を受けている。

当該プロジェクトでは、自動運転トラックの開発により、渋滞や事故の削減、輸送車両の燃費改善、運転手不足の解消や運転手の負担軽減などに寄与することができると見込んでいる。

独運送業者全国連盟(BGL)によると、ドイツでは現在、運転手が6万人以上、不足している。定年退職する運転手が年約3万人いる中で、新たに運転手となる人は約1万7,000人にとどまっており、運転手不足は今後さらに深刻化すると見込まれている。

産業界からは、MANトラック・アンド・バス(商用車)、クノール・ブレムゼ(ブレーキ)、レオニ(ワイヤーハーネス)、ボッシュ・オートモーティブ・ステアリング(操舵システム)、Fernride(テレオペレーション(遠隔操作)プラットフォーム技術を持つミュンヘンの新興企業)、BTC Embedded Systems(シミュ―レーションなど試験ツールのメーカー)が参加する。

MANトラック・アンド・バスは、各部品の車両への統合、クラウドセンターの稼働や車両へのデータ送信なども含む、総合的なシステム開発を担当している。

学術界からは、フラウンホーファー・応用・統合セキュリティ研究所(AISEC)、ミュンヘン工科大学(MTU)、ブラウンシュヴァイク工科大学が参加している。

このほか、テュフ・ズュード(技術監査)、アオトバーン(道路運営会社)もプロジェクトに参加している。

上部へスクロール