Verlässliches Internet der Dinge

オーストリアのグラーツ工科大学が実施するモノのインターネット(IoT:インターネット・オブ・シングス)」の信頼性向上に向けた研究開発プロジェクト。情報科学や生物医学、電子工学、情報技術の専門家10人が協力し、インターネットに接続されている機器がそれぞれ危険な状況を認識し、正しく対応できるような学習機能を持ったシステムの研究開発に取り組む。

家電や自動車、工場、建物など様々なモノがインターネットにつながるIoTでは、小型コンピュータが様々な機器に設置される。IoTの採用分野は公共事業や医療分野などに多岐に渡り、極めて高い信頼性が求められる。例えば、水道網やエネルギー網の運営がサイバー攻撃などで阻害されれば市民の生活に大きな影響が出ることになる。

ただ、さまざまな機器に小型コンピューターが設置され、使用状況や環境が異なるため、今回のプロジェクトでは、各機器が危険を自ら予想・認識し、場合によってはインターネット接続を切断するようなシステムの開発に取り組む。

研究チームはグラーツ工科大学にある実験室で、コネクテッドカー機能を備えた商用車モデルを使いさまざまな状況を検証していく。

同プロジェクトは、グラーツ工科大学がこのほど発足した支援プログラム「リードプロジェクト」が初めて助成するプロジェクトとなる。「リードプロジェクト」は複数の専門分野が協力して実施する基礎研究プロジェクトを支援するもので、助成期間は原則3年とする。好結果が得られたプロジェクトについてはさらに助成期間を3年延長することができる。

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