電気自動車やプラグインハイブリッド車などプラグインカーの普及を促進するための優遇措置やプロジェクトを実施する自治体を支援する英国政府の助成プログラム。支援額は総額4,000万ポンド。プラグインカーの普及促進により、自動車産業の発展を支援するとともに、都市部の大気の質を改善し、英国政府のエミッション削減目標の達成をサポートすることを目的としている。
英国交通省(DfT)は1月25日、ノッティンガム、ブリストル、ミルトン・キーンズ、ロンドンなどが支援対象に選出されたと発表した。
各都市は、バスレーンの使用許可や駐車場の無料化、充電インフラの整備などにより、ドライバーの利便性を高め、プラグインカーの普及を後押しする。
ロンドンでは、ハックニー区で街灯から充電できるシステムを装備するほか、ハーロウ区で低エミッションゾーンを設けてプラグインカーを駐車スペースなどで優遇する措置を導入するなど、いくつかの行政区でプラグインカー支援措置を実施する。計1,300万ポンドの助成を受ける。
ノッティンガムシャー州とダービーは、充電ポイント230カ所を整備するほか、超低炭素車(ULEV)の駐車料金を割引し、バスレーンも使用できるようにする。助成額は600万ポンド。
また、ミルトン・キーンズは900万ポンド、ブリストルは700万ポンドの支援を受ける。
これら4都市に加え、ダンディー、オックスフォード、ヨーク、北東地域で実施されるプロジェクトにも計500万ポンドが支援される。
今回の措置は、英低排出車両庁(OLEV)が実施する計6億ポンドの大型助成プログラムの一環に位置付けられる。OLEVは同プログラムを通してこれまでに、超低炭素車(ULEV)を対象とした購入助成制度「プラグインカー・グラント(PiCG)」などを実施している。