LightFlex

熱可塑性の繊維強化樹脂の生産技術に関するドイツの研究開発プロジェクト。3Dプリンター(積層造形)技術と繊維強化樹脂を組み合わせた生産技術を研究している。

この生産技術では、十分な強度を確保できるうえ、加工の柔軟性が高いため、プロトタイプや小規模で生産する部品を経済的かつ高効率で生産できる利点がある。

繊維強化樹脂を強化するために、繊維強化樹脂と樹脂の射出成形部品を組み合わせる方法では、プロトタイプや小規模の生産では、金型の製造コストが大きな負担となるほか、生産後の微調整や変更が難しい問題があった。

同プロジェクトでは、3Dプリンター(積層造形)技術と、「オルガノシート」と呼ばれるシート状の繊維強化樹脂の中間材料(プリプレグ)を加工する技術を組み合わせる生産方法の開発に取り組んでいる。3Dプリンターは形状の柔軟性が高く、金型を製造する必要がないため、デザインの調整や変更が容易となる利点がある。

プロジェクトの実施期間は2015年5月1日~2018年4月30日まで。ドイツ連邦教育研究省(BMBF)が資金支援しており、フラウンフォーファー生産技術研究所(IPT)、自動車大手のオペル、電機大手のシーメンス、産業用ロボット・機械設備大手のクーカ(KUKA)などが参加している。

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