ドイツ連邦環境省(BMU)が支援する電気自動車のカーシェアリングサービスに関する研究プロジェクト。電気自動車を使ったカーシェアリングシステムが都市部におけるモビリティー(移動)や環境に与える影響などを調査する。
\同プロジェクトでは、電気自動車の普及を妨げる一因である販売価格の高さを解決する手段としてカーシェアリングに注目。都市部では走行距離が短いことも電気自動車に適していると見込んでいる。期間は2012年9月1日~2015年8月31日までの3年。独高級車大手のBMWグループ、ドイツ鉄道のカーシェアリングサービス子会社DBレント、ミュンヘンの連邦軍大学、ベルリン州政府、ミュンヘン市政府、ドイツ航空宇宙センターが参加している。
\ \■ BMW、「アクティブE」40台を投入
\ \BMWグループは6月5日、電気自動車「アクティブE」40台を同社が展開するカーシェアリングサービス「ドライブナウ」の一環としてベルリンに投入し、「WiMobil」を通して利用状況などを分析すると発表した。電力大手のバッテンフォールが12の充電ステーションを提供し、協力する。
\ベルリン州政府は特に駐車と充電に重点を置いており、電気自動車を使ったカーシェアリングが都市部における移動手段として適しているか、またどのような影響があるかを分析する。電気自動車は交通分野における二酸化炭素(CO2)排出量を削減する取り組みにも寄与する。
\ \ドライブナウは、BMWグループと独レンタカー大手シクストによるカーシェアリングサービスの合弁会社。ミュンヘン、ベルリン、デュッセルドルフ、ケルン、サンフランシスコでサービスを展開しており、この5都市で10万人以上の登録会員を抱えている。BMWおよびBMWグループ傘下の超小型車ブランドMINIの車両約1,500台を投入して事業を展開している。
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