欧州連合(EU)の欧州委員会、燃料電池および水素製造の関連企業、研究機関が2008年5月に設立した官民共同プロジェクト。燃料電池および水素を利用した技術の実用化に向け、研究、開発、実証試験を支援している。
\ \水素燃料および燃料電池の普及に向けては、技術面や資金面などで様々な課題があり、単独では実現が難しい。このため、政産学が協力し同技術の早期実用化を目指す。
\具体的には、(1)輸送および水素燃料供給インフラの整備、(2)水素の製造および流通、(3)定置型発電および熱電供給、(4)新市場(フォークリフト用燃料電池など)の4分野および(5)分野横断的な問題――の5つのカテゴリーに分けてプロジェクトを実施している。
\FCH JUは、自動車分野では、2015~2020年に大幅な市場成長を見込んでいる。また、定置型燃料電池(家庭用、産業用)では、2010~2015年に市場成長へ導くような技術基盤を確立することを目指している。
\ \FCH JUの予算(2008~2013年)は9億4,000万ユーロ。このうち欧州連合が4億6,700万ユーロ、産業界が4億7,000万ユーロ、研究機関が300万ユーロを負担しており、官民が50%ずつ予算を負担する体制をとっている。
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