独自動車部品大手のシェフラーが3月31日に、独自動車専門誌『アウト・モートア・ウント・シュポルト』が主催した業界会議で紹介したマイクロモビリティのコンセプトモデル。電動アシスト自転車の4輪版で、シェフラーは都市部での移動手段としてニーズがあると見込んでいる。電動アシスト機能を使って最大50キロメートルを走行することができる。
コンセプトモデルは、前後に2シートが並んだ2人乗りで、全長2.1メートル、高さ1.5メートル、幅は85センチメートル。後部には荷物用のスペースも確保した。両サイドはオープンで遮るものはないが、上部にはルーフが付いている。好天の日はルーフ部分をなしにして走行することも可能という。
最高時速は25キロメートルで運転免許証は必要としない(電気モーターのみ走行では最高時速6キロメートル)。自転車道を走行することができるため、渋滞に悩まされる問題がなく、駐車スペースも見つけやすい利点がある。重量は80キログラム。
充電池は取り外しが可能で、ノートパソコンを充電するような感覚で通常電源から充電することができるとしている。
シェフラーは、2017年の実証試験を計画しており、現在、提携先となる都市を探している。好結果が得られれば商品化する方針で、上級クラスの電動アシスト自転車と同水準の価格帯(5,000~7,000ユーロ)を視野に入れているという。