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ドイツのハンブルクにおいて自動運転で走行する小型バスの運行に関する研究プロジェクト。市街地の公道でドライバーが乗車しないバスを運行するための車両、交通インフラ、デジタルサービスなどの技術的な研究に加え、どのような法整備が必要かなどについて交通法規の観点からも研究する。

実施期間は2018年1月1日~2021年12月31日まで。ハンブルクの近距離交通運営会社ホッホバーンがプロジェクトを主導する。ドイツ連邦環境省が資金面で支援している。

自動運転の小型バスは独エンジニアリング会社のIAVが提供する。全長約5メートル、幅2メートル、高さ2.6メートル、重量約4トンの小型バスで、乗客定員数は16名(座席数10席、うち補助席2席)。最高速度は時速50キロメートル。

プロジェクトでは、計3台の研究車両を投入する計画で、IAVは年内にも最初の車両をハンブルクに納車する予定。

試験区間(3.6キロメートル)の運行ルートには停留所9カ所を整備する。既存の停留所6カ所に加え新たに3カ所を設置する予定。試験区間の交通インフラに設置するセンサー技術や通信システムなどは独電機大手のシーメンスが担当する。

プロジェクトにはこのほか、電気自動車や燃料電池技術の普及を支援するハイソリューションズ(ハンブルク)、ハンブルクの経済・交通・イノベーション局(BWVI)、ドイツ航空宇宙センター(DLR)交通システム技術研究所、気候保護・エネルギー・モビリティ研究所(IKEM)が参加している。  

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