@CITY

ドイツ連邦経済エネルギー省(BMWi)が資金支援する自動運転技術の共同開発プロジェクト。都市部の市街地における複雑な交通環境での自動運転技術の研究開発に取り組む。

高速道路のような走行環境が比較的明確な状況と比べると、市街地の交通環境は複雑でさまざまな要素に配慮する必要がある。このため、高精度の地図システム、センサー技術、アルゴリズムを基盤にした周辺環境の掌握・分析などを連携させる必要がある。

今回のプロジェクトは「@CITY」とパートナープロジェクト「@CITY-AF」の2部構成となっている。

「@CITY」は、「環境認識・状況理解」、「デジタルマップ・位置特定」、「人と車両の相互作用(インタラクション)」など7つのサブプロジェクトで構成されており、「@CITY」で得られたさまざまな研究成果を、パートナープロジェクト「@CITY-AF」で自動運転機能として実用化する。

両プロジェクトには、自動車メーカー、自動車部品会社、ソフトウエア開発会社、大学・研究機関など15社・機関が参加する。プロジェクトの予算は総額約4,500万ユーロ。うちドイツ連邦経済エネルギー省(BMWi)が約2,000万ユーロを支援する。

プロジェクトの調整役であるダイムラーのウルリッヒ・クレッセル氏は今回のプロジェクトについて、「我々は都市部における事故を削減すると同時に、既存の交通インフラをはるかに効率的に利用できる潜在性があると見込んでいる。さらに、人口動態の変化と加速する都市化の時代において、我々は、あらゆる交通参加者に高度な個々の移動(インディビジュアルモビリティ)を可能にするための方向性を示す」とコメントしている。

参加企業:

Aptiv Services Deutschland GmbH/AUDI AG/Continental Automotive GmbH/Continental Safety Engineering International GmbH/Continental Teves AG & Co. oHG/Daimler AG/ ドイツ航空宇宙センター(DLR)/MAN Truck & Bus AG/Robert Bosch GmbH/ケムニッツ工科大学/ダルムシュタット工科大学/ミュンヘン工科大学/Valeo Schalter und Sensoren GmbH/ZF Friedrichshafen AG/3D Mapping Solutions GmbH

プロジェクトの構成:

「@CITY」

研究分野:新技術、コンセプト、パイロットアプリケーション

実施期間:2017年9月1日~2021年8月31日

予算:1,860万ユーロ

「@CITY-AF」

研究分野:自動運転機能

実施期間:2018年7月1日~2022年6月30日

予算:2,660万ユーロ

上部へスクロール