独自動車部品大手のコンチネンタルが開発中のエアサスペンション用のエアサプライシステム。従来は別々に車両に組み込んでいた様々な部品を一つにまとめ、軽量化とエネルギー消費の低減を実現した。騒音が少ない利点もある。
同モジュールは、エアスプリングのレベル調整だけでなく、プリント回路基板(PCB)に組み込んだICチップやソフトウエアにより様々な機能にも対応することができる。
コンチネンタルは、エアスプリングのレベル調整のみに対応するシステムを近く量産化する予定。ダンピングや剛性の制御機能を統合したシステムも間もなく市場投入できる見通しを示している。
従来のエアサプライシステムは、個々の部品を車両に組み込んで各部品を接続する必要があった。コンチネンタルが開発中のシステムは、コンプレッサー、バルブブロック、制御ユニット、モータードライバー/リレー、ケーブル、パイプ、温度センサー、コネクターなどを一つのユニットにまとめた。これにより最大1.5キログラムの軽量化が可能になるという。
また、軽量化、エネルギー消費量の低減は、電気自動車の航続距離の伸張にも寄与する。