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ドイツのアーレン大学が主導するスマート素材およびインテリジェントな生産技術に関する共同研究プロジェクト。連邦政府が2017年から約500万ユーロを支援する。

アーレン大学が重点を置く研究分野である「新素材と生産技術」および「フォトニクス(光工学)」を基盤に、同大学の14作業グループが、50を超える企業・機関と産学連携している。

具体的には、電気モーター用の磁性材料、新しい素材や電極構造の充電池、積層造形(3Dプリンター)に重点を置いた研究に取り組む。

■ 次世代電池の研究施設、独政府が85万ユーロを支援

アーレン大学はこのほど、新しい充電池を研究するための施設の整備にドイツ連邦教育研究省(BMBF)から約85万ユーロの支援を受けると発表した。同施設では、研究プロジェクト「HiBat4.0」の一環として、エネルギー密度が高く、安全性に優れた充電池を開発するための新素材や生産技術を研究する。同施設は、研究プロジェクト「SmartPro」の研究にも活用することができる。

アーレン大学では、同施設においてリチウムイオン電池に代わる次世代の電池として期待される全固体電池の素材などを研究開発する計画。

このような高性能の電池は、自動車向けのほか、デジタル技術を活用した生産システム(インダストリー4.0)に使用するセンサーやアクチュエーター、駆動装置などに電力を供給する電池として活用が期待されている。

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