独自動車大手のダイムラーが2015年に発足したデジタル技術に関する社内イニシアチブ。デジタル技術への転換は、製品開発から生産、サービスなどグループのあらゆる分野に関係している。同イニシアチブでは、インターネットやイベント、ワークショップなどを通して部門など社内組織の壁を超えたオープンな意見交換や起業家精神を支援することを目的としている。
インターネットでは意見交換の場として「デジタルライフ・コミュニティー」、「デジタルライフ・ブログ」を運営し、5月には社内イベント「デジタルライフデー」を開催している。
今年の「デジタルライフデー」は5月17日に開催され、ダイムラー・グループの様々な部署から従業員約500人が参加した。
同イベントは、「インフォメーション、インスピレーション、イノベーション」をモットーとし、グループのデジタル戦略の説明や、内外の専門家による講演、従業員によるデジタル技術に関するアイデアコンペなどを実施している。
今年のアイデアコンペには計10チームが参加した。昨年のコンペで優勝したアプリは近く市場投入される予定という。
ダイムラーはこのようなイベントの開催により、世界的な大手企業としての強みと新興企業のような柔軟性を組み合わせることを目指している。