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リチウムベースの高性能充電池をシャーシに直接組み込むコンセプトおよび生産技術を開発するドイツの共同研究開発プロジェクト。実施期間は3年。欧州地域開発基金(EFRE)とドイツのザクセン州が資金面で支援している。

プロジェクトには、鉄鋼大手ティッセンクルップの産業設備製造子会社であるティッセンクルップ・システムエンジニアリング、エンジニアリング会社のIAV、フラウンホーファーセラミック技術・システム研究所(IKTS)が参加している。

同プロジェクトでは、1リットルあたりのエネルギー量を示す体積エネルギー密度で450 Wh/L、航続距離は最大1,000キロメートルを目指している。また、リチウムイオン電池のシステムコストは1kWhあたり200ユーロに削減できると見込んでいる。

IAVは自動車コンセプトの開発や、安全性、電池の配置、設計、制御ソフトウエアのアプリケーションなどに関するノウハウをプロジェクトに投入する。フラウンホーファー研究所(IKTS)は、材料の開発や電極の生産工程に関する研究に、ティッセンクルップ・システムエンジニアリングは、車両や充電池の生産設備の開発に注力する。

ティッセンクルップ・システムエンジニアリングとフラウンホーファー研究所(IKTS)はザクセン州のプライサで技術センターを共同運営しており、充電池の電極の生産工程における環境負荷の低減や、レーザー加工工程、溶接技術などに関する研究開発を実施している。

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