PROVIDENTIA

ドイツ連邦運輸デジタルインフラストラクチャー省(BMVI)が資金支援している車車間および車両とインフラ間の通信(Car to X)に関する共同プロジェクト。自動運転車の走行ルートの交通状況の予測や、交通インフラや車両から収集したデータを分析・調整するためのバックエンドインフラストラクチャーの構築などに関する研究に取り組む。

実施期間は2016年12月1日~2019年6月30日。ドイツのバイエルン州の高速道路A9号線に開設されたテスト区間(デジタル・テストフィールド)を使って自動運転車やコネクテッドカーの実証試験を行っている。

同プロジェクトでは、高速道路の表示機器など交通インフラにカメラやレーダー、ライダー(LIDAR)などを設置し、交通量や速度、運転スタイルなどの情報を収集する。また、シミュレーション技術により、デジタルインフラの性能を分析する。

これらの取り組みにより、自動運転に必要なデータ量や、センサーデータの統合、情報の抽出・分析などを研究する。

ミュンヘン工科大学付属の研究機関であるFortissがプロジェクトを主導する。このほか、自動車大手のBMW、独自動車部品大手コンチネンタルの子会社で車載器組込ソフトなどを供給しているエレクトロビット(EB)、計測機器などを製造するローデ&シュワァルツ、通信大手のドイツテレコム、シミュレーションソフトウエアなどバーチャル・テスト・ドライビングのソリューションを提供するIPGオートモーティブ、中国通信機器大手の華為技術(ファーウェイ・テクノロジーズ)、リアルタイムの情報処理を可能にするデジタルツイン・ソリューションを提供するコグニション・ファクトリーがプロジェクトに参加している。

プロジェクトの参加機関・企業:

Fortiss/BMW/Cognition Factory/Elektrobit/Huawei/IPG Automotive/Rohde & Schwarz/Telekom

上部へスクロール