C³ – Mobility

未来の交通における気候中立(温室効果ガスの正味排出量をゼロとする)燃料の開発・生産に関するドイツの産学研究プロジェクト。

ドイツ連邦経済・エネルギー省(BMWi)が支援している。エネルギー業界や自動車業界、大学、研究機関などから29のパートナーが参加しており、生産方法の開発や車両での実証試験を行う。

実施期間は2018年8月~2021年7月まで。

同プロジェクトでは、事前調査として、二酸化炭素(CO2)、水素、再生可能エネルギーから、CO2排出量の削減に寄与する燃料を生産する可能性を調べた結果、メタノールをベースとした燃料の生産が有効であるとの判断に至った。

メタノールをベースとした燃料は、比較的手間をかけずに量産が可能であるほか、液体として簡単に輸送することができる、短期的に大きなCO2削減効果が期待できる、などの利点がある。

同プロジェクトでは、ガソリンエンジン、ディーゼルエンジン向けのメタノールベースの燃料を開発・研究する。乗用車から、小型商用車、大型商用車まで幅広い車種での使用を検討する。

具体的には、メタノール・ガソリン(MtG:Methanol to Gasoline)、燃料用アルコール(中鎖・長鎖アルコール)などの生産方法の開発や、車両での実証試験を計画している。

特に、パイロットプラントにおいてはハイオクガソリンの生産に重点を置いている。また、実証試験では、デモ車両8台を投入する計画。

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