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2011/5/27

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ラミルクス

この記事の要約

ドイツの繊維強化樹脂メーカー。自動車や建設業界向けに製品を供給している。3代続く創業100年の同族企業で、ドイツとチェコの国境に近いレーハウに本社を置く。従業員数は440人。2010年通期の売上高は1億1,400万ユーロ […]

ドイツの繊維強化樹脂メーカー。自動車や建設業界向けに製品を供給している。3代続く創業100年の同族企業で、ドイツとチェコの国境に近いレーハウに本社を置く。従業員数は440人。2010年通期の売上高は1億1,400万ユーロ。天窓システムも生産している。

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同社はハインリッヒ・シュトルンツ氏が1909年に設立、製材所として創業した。同氏は1918年に自動車や航空機、建設業界向けに、組み込みが容易な木工製品を開発し、加工技術などで特許を取得。事業を拡大していった。

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2代目のルドルフ・シュトルンツ氏は、1954年に繊維強化樹脂の生産を開始。「ラミルクス」の名を冠する製品を開発した。これにより、従来の木工製品に、天窓システムなど繊維強化樹脂を材料とした製品が加わった。

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現在は3代目で初代と同名のハインリッヒ・シュトルンツ氏が同社を率いる。繊維強化樹脂を使用した製品は、乗用車やトラックなど幅広い分野に広がっている。

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■ 繊維強化樹脂事業を強化

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ラミルクスは6月1日付で、経営難に陥っていたドイツの繊維強化樹脂メーカーPecolit Kunststoffeを買収する。5月23日に債権者と買収契約を交わした。ラミルクスは今回の買収を通して特に、自動車および建設業界向けのガラス繊維強化樹脂事業を強化する方針。

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Pecolit Kunststoffeは独南西部のフランスの国境に近いシッファーシュタットに本社を置き、高性能ガラス繊維強化樹脂を生産している。主に自動車および建設業界に製品を供給している。従業員数は約60人、2010年の売上高は約1,500万ユーロだった。

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ラミルクスは、買収後も同社の従業員を全て保持し、事業もシッファーシュタットで継続する方針を示している。

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