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2010/12/27

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フローニアス

この記事の要約

溶接機、バッテリー充電システム、太陽光発電用インバータを製造するオーストリアのメーカー。本社はペッテンバッハに置く。2009年の売上高は3億2,900万ユーロ。従業員数は約2,700人。\ \ 同社は1945年の創業で、 […]

溶接機、バッテリー充電システム、太陽光発電用インバータを製造するオーストリアのメーカー。本社はペッテンバッハに置く。2009年の売上高は3億2,900万ユーロ。従業員数は約2,700人。

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同社は1945年の創業で、設立後間もなくバッテリー充電システムの開発を開始した。1960年代に溶接機にも事業を広げ、その後、1992年に太陽光発電用インバーターの製造にも参入した。

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バッテリー充電システムは、自動車やフォークリフト、巻き上げ機などに採用されている。

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溶接機では、溶接ロボットの製造を得意とし、アーク溶接や抵抗スポット溶接システムを販売している。

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また、太陽光発電では、太陽光パネルが発電した直流電力を家庭用の交流電力に変更するインバーターを製造している。

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オーストリアのザットレット(Sattledt)にある工場では、これら3事業分野の製品をすべて製造。屋根には同国最大の太陽光発電設備(モジュール面積:3,600平方メートル)を設置している。さらにバイオマスの暖房システムを導入するなど環境に配慮した構造となっている。2010年12月8日には同工場を会場として、ホンダが約40人のジャーナリストを招き、燃料電池自動車「FCXクラリティ」のテスト走行を実施した。

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 また、オーストリアのウェルズ(Wels)には営業本部を、ウェルズ近郊のタールハイムには開発拠点を置いている。

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■ 高度な溶接技術を開発

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フローニアスはこのほど、コールド・メタル・トランスファー(CMT Advanced)技術を使い、高級車向けのアルミ合金部品の溶接など、外観・品質ともに高い技術が求められる溶接に対応できる技術を開発した。

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同技術はオーストリアのマグナ・シュタイヤーがBピラーとルーフ(屋根板)の溶接に採用している。Bピラーおよびルーフの板材はいずれもAl-Mg-Si系合金で、厚さは1.1mm。

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従来の技術では溶接後の後処理に手間とコストがかかったが、新技術の採用によりこれらの問題が解決された。

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