Trinity

独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)が進める電気自動車の開発プロジェクト。このほど初のスケッチ画像を公開した。フラットでスポーティーなデザインが特徴のセダンで、航続距離、充電速度、デジタル技術において新しい基準を設定するモデルになるという。

VWがこのほど発表した戦略「Accelerate」の焦点となる灯台プロジェクトで、自動車をソフトウエアを基盤とする製品へと発展させる同社の方針が反映されている。

VWは2026年からヴォルフスブルクの本社工場で当該モデルの生産を開始する予定。

プロジェクト名は、「三位一体」を意味するラテン語「Trinitas」に由来する。◇最新のソフトウエアを備えた電子機器プラットフォーム◇販売構造の簡素化◇ヴォルフスブルク工場におけるネットワーク化されたインテリジェントな生産――の3つを当該モデルで体現する計画。

VWは当該モデルを通して、量産モデルに自動運転機能を搭載し、多くの人々が自動機能を利用できるようにする方針。2026年の量産開始時には、「レベル2」の自動運転機能の利用が可能であり、技術面では「レベル4」での走行も可能な状態とする。

生産においては、デジタル化、自動化、軽量化を重視し、全く新しい革新的なアプローチの自動車生産に取り組む方針を示している。

トリニティなどの将来のモデルでは、生産工程を大幅に簡易化する方針であり、ハードウエアは大幅に標準化し、バリエーションを減らす方針。顧客が必要とするデジタル機能をすべて装備しておき、需要に応じて「オンデマンド」で機能を利用できるようする。

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