伊ブレーキ大手ブレンボは6月18日、国際自転車競技連合(UCI)主催のマウンテンバイク(MTB)レースシリーズ「UCI MTB ワールドシリーズ」のダウンヒル競技に初参戦すると発表した。米スポーツバイクブランドのスペシャライズド・バイシクルズと提携し、同社の「グラビティ・チーム」にブレーキシステムを供給する。
ブレンボが提供するブレーキは、シリンダー径9mmのアキシャル式マスターシリンダーに加え、レバー比・リーチ・フリーストロークを個別に調整できる3点調整機構を搭載。ライダーの好みに応じてブレーキフィールを細かくカスタマイズできる。加えて、ピストン径18mmの独立型アルミピストン4個を備えるポストマウントキャリパーと組み合わせ、高い制動力と信頼性を実現している。ローターはブレーキ面を拡大し、放熱性能を向上させた。
さらに、ブレンボ傘下でスウェーデンの高級サスペンションメーカーであるオーリンズがサスペンションを担当。ブレンボにとってのデビュー戦は、6月20日から22日にかけて伊ヴァル・ディ・ソーレで開催されるレースとなる。自動車分野で培った技術力を、MTB競技にも応用する狙いだ。