2010/1/4

総合 –EUウオッチャー

EUとトルコの加盟交渉進展、開始項目に「環境」追加

この記事の要約

EUは12月21日に行ったトルコとの加盟交渉で、新たに「環境」に関する項目での交渉を開始した。これによりトルコが交渉開始または完了にこぎつけたのは、35に上る交渉項目のうち12項目となった。\ 一方、EUは同日、クロアチ […]

EUは12月21日に行ったトルコとの加盟交渉で、新たに「環境」に関する項目での交渉を開始した。これによりトルコが交渉開始または完了にこぎつけたのは、35に上る交渉項目のうち12項目となった。

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一方、EUは同日、クロアチアとの加盟交渉で、2項目の交渉を完了した。交渉を完了したのは、「サービスの自由な移動」「社会政策・雇用」の2項目。同国は28項目で交渉を開始、うち17項目が完了したことになる。

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トルコはクロアチアと同時に、2005年に加盟交渉を開始した。しかし、加盟国であるキプロスの航空機、船舶に空港・港湾を開放していないことへの制裁措置として、モノの自由な移動、金融サービス、農業、運輸など重要8項目の交渉開始が凍結されており、交渉は大きく遅れている。交渉を完了したのは1項目だけだ。

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今回は6カ月ぶりの交渉開始項目の追加となったが、なお道のりは遠く、キプロスは寄港禁止解除に応じないトルコへの制裁措置として、新たに6項目の交渉開始に拒否権を行使する意向を示している。2011年半ばの加盟交渉完了を視野に入れるクロアチアに対して、交渉完了のめどは立っていない。

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