2010/1/4

総合 –EUウオッチャー

ECB新本部ビルが今春着工、2014年に完成予定

この記事の要約

欧州中央銀行(ECB)がフランクフルトの新本部ビルの建設を今春に開始する。先ごろ実施された公共入札で落札業者が決まったことを受けたもので、2014年には新本部が稼働する予定だ。入札では欧州中の建設会社400社以上が参加す […]

欧州中央銀行(ECB)がフランクフルトの新本部ビルの建設を今春に開始する。先ごろ実施された公共入札で落札業者が決まったことを受けたもので、2014年には新本部が稼働する予定だ。入札では欧州中の建設会社400社以上が参加するなど、関心の高さを見せた。

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建設予算は2005年時点の算定で5億ユーロだが、昨年の金融危機の前に実施した入札は不調に終わった。そのためECBは建設工事を12のパッケージに分け、それをさらに69の区分に分割するなど入札方法を大幅に変更。しかも経済危機により建設コストが大幅に値下がりしたことなどから、入札は欧州の建設業界で大きな関心を呼んでいた。

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計画では1920年代に建てられた旧青果卸売市場のグロースマルクトハレを改造し、48階建ての高層ビルを建設する。発注する12のパッケージのうち、今回の入札ではインフラ工事やエレベーター、外壁、屋根、電気工事など8つのパッケージの落札業者を決めており、近日中に契約を結ぶ。この8つは建設費用全体の約80%を占める。建設費用は2005年に比べて6~20%上がっていたものの最近では下がっており、落札価格は予算の範囲内という。残る4つのパッケージは今後、入札を実施する。

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